6.2 トラブル発生時の対応フロー(現場担当者向け)
1. まず最初に行うこと:安全確保と状況把握
1-1. 安全確保
- 周囲に人・子ども・動物がいないか確認
- 刃物(ブレード)に触れない
- 本体が動作中の場合は STOP ボタン を押して停止
- 斜面・段差・水辺など危険箇所では無理に近づかない
1-2. IoT 管理システムで状況確認
- Fleet / Connect アプリで以下を確認
- 発生しているエラーコード
- 最終位置(GPS)
- 稼働履歴(直前の動作)
- バッテリー残量
- 遠隔で復帰可能か を判断
- 再起動
- 一時停止解除
- スケジュール再設定
2. エラー種別ごとの一次対応フロー
以下は現場担当者が「まず何をすべきか」を明確にするための実務フローです。
A. 本体位置・姿勢系エラー
代表例
- 反転 / 持ち上げ検知
- 傾斜角度異常
- 迷子(GPS ロスト)
対応フロー
- 現場到着 → 本体の姿勢を確認
- 障害物・穴・段差に落ちていないか確認
- 本体を水平な地面に戻す
- STOP → START → PIN 入力で再起動
- 同じ場所で繰り返す場合
- 地面の凹凸を補修
- 境界ワイヤの位置調整
- ガイドワイヤの追加検討
B. ワイヤー系エラー(ループ断線・信号弱)
対応フロー
チャージステーションランプ確認
青ランプ点滅→断線
- IoT で「断線位置の推定」を確認
どこで止まっていたかをマーク - 現場で以下を確認
- 端子の抜け
- コネクタの腐食
- 動物・草刈り機による断線
- 断線箇所を特定 → コネクタで再接続(アルパインに復旧依頼)
- ループ信号が復帰するか確認
- 再発する場合
- 配線ルートの見直し
C. 充電系エラー(帰還不能・充電不可)
対応フロー
- 充電ステーションの電源確認
- コンセント抜け
- ブレーカー落ち
- 充電端子の汚れ・腐食を清掃
- ステーション前の障害物を除去
- ガイドワイヤの信号確認
- 本体を手動でステーションに戻す
- 充電開始を確認
- 繰り返す場合
- ステーション位置の再検討
- ガイドワイヤの延長・追加
D. 刃・走行系エラー(カッティング問題・走行不能)
対応フロー
- ブレードの摩耗・破損を確認
- 車輪に草・泥・紐が絡んでいないか確認
- 車輪の空転(スリップ)を確認
- 清掃 → ブレード交換
- 地面が柔らかすぎる場合
- 走行ルートの変更
- 稼働時間帯の変更(朝露回避)
E. 通信系エラー(GPS / LTE / Bluetooth)
対応フロー
- IoT 管理画面で通信状況を確認
- 現場で電波状況を確認
- 本体の再起動
- SIM カードの接触確認(対応機種)
- 電波が弱い場合
- ステーション位置変更
- 稼働エリアの見直し
- 外部アンテナの検討
3. 現場で復旧できない場合の二次対応
3-1. 代替運用
代替え機で応急対応
- 他のオートモアの稼働範囲を一時的に拡張
- 手刈り・乗用機での補完
- 稼働スケジュールを変更してカバー
3-2. 本体の持ち帰り判断基準
オートチェックで原因究明
- 重大な内部エラー
- バッテリー異常
- モーター異常
- 基板エラー
- 断線が複数箇所で特定困難
3-3. アルパインへの連絡基準
自己チェック後、復旧しない→アルパインに連絡
フリートサービスまたはオートモアコネクトにてエラー内容を共有
対処策を検討
- エラーコードが継続
- 内部部品の交換が必要
- 保証期間内の不具合
4. トラブル対応後の記録
記録すべき項目
- 発生日時
- エラーコード
- 発生場所(GPS / 写真)
- 現場状況(地面・障害物・天候)
- 対応内容
- 復旧可否
- 再発防止策
- 次回点検予定
IoT 管理システムとの連携
- 稼働ログの添付
- エラー履歴のスクリーンショット
- 稼働再開時間の記録
5. 現場担当者向け:即時判断チェックリスト
□ まず安全確保したか
□ IoT でエラー内容を確認したか
□ 現場で一次対応を実施したか
□ 再発防止策を検討したか
□ 記録を残したか
□ アルパインへ連絡したか
