4.1 オートモア導入前の設置条件

1. 地形(傾斜・凹凸・排水・芝質)
■ 傾斜(スロープ)
  • **最大傾斜35〜45%(機種による)**が基本ライン
  • 斜面の途中に段差・溝があると脱輪リスク
  • 長い斜面は横断走行より縦走行が安定
  • 行政案件では「傾斜測定値」を写真付きで残すと説明がスムーズ

チェックポイント

  • 傾斜計で最大勾配を測定
  • 斜面の上端・下端に危険箇所がないか
  • 斜面の芝密度(滑りやすさ)

■ 凹凸・地面状態
  • モグラ塚、穴、沈下は刃の損傷・スタックの原因
  • 軟弱地盤は雨天後にスタックしやすい
  • 行政案件では「整地費用」を別途計上できるケースが多い

チェックポイント

  • 走行ルートの凹凸の深さ(2〜3cm以上は要補修)
  • 排水不良箇所(ぬかるみ)
  • 芝の種類(高麗芝・野芝・西洋芝で走行性が変わる)

2. 障害物(樹木・花壇・遊具・縁石・側溝)
■ 樹木・花壇
  • 幹周りはガイドワイヤーで囲うか、保護リングが必要
  • 根上がりがあるとスタックしやすい
  • 落葉が多い場所は秋のメンテ頻度が増える
■ 遊具・ベンチ・看板
  • 足元の隙間が10cm以上あると潜り込み→スタック
  • 固定物はワイヤーで囲うと安定稼働
■ 縁石・側溝
  • 2cm以上の段差は乗り越え不可
  • 側溝は蓋の有無が重要
  • 蓋の穴が大きいとタイヤが落ちる

行政向け説明ポイント
→「障害物の囲い込みは安全性確保のため必須であり、初期設置費に含まれます。」


3. 面積(作業可能面積・分割管理・ガイドワイヤー)
■ 作業可能面積の算定
  • カタログ値は「理想条件」
  • 実際は障害物・複雑形状・通路幅で効率が落ちる
  • 行政案件では「実効面積=カタログ値の70〜80%」
■ 分割管理(ゾーニング)
  • 通路が狭い(1m未満)とゾーン分割が必要
  • ガイドワイヤーで複数エリアを連結可能
  • 広域案件では「1台で複数エリア管理」がコスト削減の鍵
■ ガイドワイヤーの長さ
  • 長すぎると帰還時間が増え、稼働効率が低下
  • 目安:ガイドワイヤーは350m以内が理想

4. 利用状況(人の利用頻度・イベント・夜間稼働)
人の利用頻度
  • 公園・学校・道の駅などは利用者の安全確保が最優先
  • 人が多い時間帯は「停止スケジュール」を設定
  • 夜間稼働は騒音が少なく最適(約60dB)
イベント・清掃・他業者との共存
  • イベント時は一時停止
  • 清掃業者・造園業者との作業調整が必要
  • 行政案件では「年間スケジュールに基づく稼働調整」を提案すると評価が高い
防犯・盗難対策
  • Automower Connect によるGPS追跡
  • PINロック
  • 夜間稼働+人目の少ない場所は盗難リスクが上がるため、設置位置の工夫が重要

まとめ:導入前に必ず確認すべき4項目
項目重要ポイント行政案件での説明のコツ
地形傾斜・凹凸・排水写真+測定値で客観性を確保
障害物囲い込み・段差・側溝安全確保のための必須作業として明記
面積実効面積・ゾーニングカタログ値との乖離を丁寧に説明
利用状況人の動線・イベント年間スケジュールと連動した稼働提案