4.3 導入台数の算定方法(Automower 導入計画の核心)

導入台数の算定は、以下の 4ステップで行う。


STEP1:対象エリアの「実刈り面積」を算出する
実刈り面積 = 総面積 −(刈れない部分)

刈れない部分の例

  • 建物・花壇・樹木周り
  • 急斜面(35〜50%超)
  • 水路・側溝・段差
  • ベンチ・遊具・駐車場
  • 立入禁止区域
  • 立木密集エリア
推奨:現地で「実刈り率」を算出

例:

  • 公園:実刈り率 70〜85%
  • 道路法面:実刈り率 50〜70%
  • 校庭:実刈り率 85〜95%

STEP2:機種ごとの「1台あたりの実質処理能力」を決める

カタログ値(最大処理面積)は、理想条件での数値。
実務では以下の補正が必要です。

実質処理能力の算定式
[ 実質処理能力 = カタログ値 × 稼働率 × 稼働時間補正 ]
稼働率の目安
条件稼働率
平坦・障害物少0.8〜0.9
樹木多・複雑0.6〜0.75
法面・段差多0.5〜0.65
稼働時間補正
  • 24時間稼働:1.0
  • 夜間停止あり:0.8〜0.9
  • 住民利用が多い公園:0.6〜0.8

STEP3:必要台数の算定
[ 必要台数 = \frac{実刈り面積}{1台あたりの実質処理能力} ]
例:公園 10,000㎡、実刈り率 80%
  • 実刈り面積:8,000㎡
  • 使用機種:450X(カタログ値 5,000㎡)
  • 稼働率:0.75
  • 稼働時間補正:0.9
[ 実質処理能力=5,000×0.75×0.9=3,375㎡ ] [ 必要台数=8,000÷3,375=2.37台 → 3 ]
STEP4:複数台運用の最適化(行政案件で重要)
① ゾーニングで台数を減らせるか
  • ガイドワイヤーで複数エリアを1台でカバー
  • 時間帯でエリアを切り替える
  • 校庭+周辺緑地を1台で運用するケースも多い
② 稼働スケジュールの最適化
  • 24時間稼働できる場所は台数を減らせる
  • 利用者が多い場所は夜間中心に設定
③ 法面・段差の有無で台数が変動
  • 法面が多い場合は実質処理能力が大きく低下
  • 斜面専用モデル(NERA+AWD)で台数削減も可能
④ 安全・盗難対策の必要性
  • 公園・道路・学校などは設置場所の制約が台数に影響
  • 電源位置の制約で複数台に分けざるを得ないケースもある

行政説明に使える「台数算定ロジック」テンプレート

以下のようになります。

最終提案台数:〇〇台

対象面積:〇〇㎡

実刈り率:〇〇%(現地確認に基づく)

実刈り面積:〇〇㎡

使用機種:〇〇(最大処理面積:〇〇㎡)

稼働率:〇〇(地形・障害物に基づく)

稼働時間補正:〇〇(利用状況に基づく)

1台あたりの実質処理能力:〇〇㎡

必要台数:〇〇台

ゾーニング・稼働時間調整による最適化:〇〇案