8.2 失敗しない導入のポイント(自治体・公共施設向け)

失敗しないオートモア導入のポイント(自治体・公共施設向け)

1. 導入前の「現地条件の読み違い」を防ぐ

必ず確認すべき地形・環境条件

  • 傾斜角度の実測
    → 図面の勾配表記と実測が異なるケースが多い
  • 芝の種類・密度・根張り
    → 刈り残しや走行負荷に影響
  • 境界条件(フェンス・縁石・側溝)
    → 乗り上げ・脱輪・迷走の原因
  • 日照条件
    → 充電効率に影響(特にソーラー併用時)
  • 散水設備の有無
    → 散水タイミングと運用の干渉

失敗事例からの教訓

  • 「図面上は平坦」と言われたが、実際は局所的に限界超の傾斜があり走行不可
  • 芝が薄く、土面が露出していてスリップし走行不能

現地調査は“図面+実測+写真+動画”の4点セットが必須

2. 行政仕様に合わせた「安全対策の過不足」を防ぐ

安全対策の過不足。

過剰対策の例(コスト増・運用負荷)

  • 必要以上の囲い込み
  • 過度な立入禁止措置

不足対策の例(事故リスク)

  • 公園の遊具周辺の立入管理が曖昧
  • 道路沿いで境界処理が不十分
  • 夜間運用時の視認性対策不足

最適解

  • 「危険箇所だけを確実に抑える」
  • 「利用者動線を読み、必要最小限の安全設計」

3. 導入台数の誤算を防ぐ(過小・過大)

過小導入の失敗例

  • 面積に対して1台で運用しようとし、
    → 刈り残しが発生
    → 稼働時間が長くなりバッテリー寿命が短縮

過大導入の失敗例

  • 実は1台で十分なのに、2台導入してしまい
    → 無駄な初期費用・維持費

成功する算定方法のポイント

  • 面積だけでなく、
    「障害物密度 × 芝質 × 傾斜 × 稼働可能時間」
    の4要素で算定することが重要。

4. 電源・通信の軽視によるトラブルを防ぐ

よくある失敗

  • 屋外コンセントの防水性能が不足
  • 盗難防止のための設置位置が不適切
  • LTE通信が弱く、位置情報が不安定

成功ポイント

  • **防水・防塵(IP44以上)**の屋外電源
  • 盗難防止ボックス+固定金具
  • 通信強度の事前測定(特に山間部・公園)

5. 運用ルールの曖昧さを防ぐ

失敗例

  • 「誰が」「いつ」「何を」確認するかが曖昧
  • 故障時の連絡フローが不明確
  • 稼働時間帯が利用者とバッティング

成功ポイント

  • 自治体側の担当者を明確化
  • 稼働スケジュールを施設利用と連動
  • 遠隔監視(IoT)で日報を自動化

6. 住民・利用者への説明不足を防ぐ

公共施設では、住民理解が導入成功の鍵。

失敗例

  • 「勝手に動くロボットが危ない」と苦情
  • 音や動作への不安
  • 子どもが興味本位で触る

成功ポイント

  • 事前説明会・掲示物で安心感を提供
  • 運用開始前のデモ走行
  • 注意喚起サインの設置

まとめ:失敗しない導入のための「6つの柱」

内容
① 現地条件の正確な把握図面+実測+写真+動画
② 適切な安全対策過剰でも不足でもNG
③ 導入台数の最適化面積以外の4要素で算定
④ 電源・通信の最適化防水・盗難防止・通信強度
⑤ 運用ルールの明確化担当者・スケジュール・連絡フロー
⑥ 住民説明デモ・掲示・安心感の提供